ISO関連の研修で最も組織の費用負担が大きいのは、内部監査員の養成研修ではないでしょうか?
内部監査員の養成も、計画的に実施することによって、研修のコストを削減することが可能です。
多くの研修機関において、2日間の内部監査員研修を提供していますが、内部監査員研修において習得する事項は、大きく以下の2つに分けられます。
一つは、QMSやEMSなどのマネジメントシステム及びその要求事項への理解を深めること。
そしてもう一つは、内部監査の実施及び報告に関する手法を習得することです。
次の2つの観点で研修の受講形態を見直すことによってコストダウンを実現できる可能性があります。
公開コースへの参加から集合研修への切り替え
監査員の多能化
公開コースへの参加から集合研修への切り替え
一般的に研修機関が行う2日間の内部監査員研修は、2日間のコースで5万円〜7万円/1人で提供されます。
弊社の派遣型内部監査員研修をご採用頂く場合には、6名〜24名までの参加で、30万円(税抜き)となっています。
6名以上の内部監査員の養成を検討されている企業様であれば、公開研修への参加よりも、集合形式での実施のほうが費用的なメリットがでます。
また派遣型研修の場合には、それ以外にも、
自社のマネジメントシステムの現状を反映したコース運営の実現
多くの社員がマネジメントシステムへの理解を深めることができる
などのメリットもあります。
監査員の多能化
ISO 9001とISO 14001または、ISO 9001とISO/IEC 27001などのように複数のマネジメントシステムを運用している場合、それぞれの分野で内部監査員を養成することも、コスト増の一つの原因になる場合があります。
一般の企業で内部監査を実施する場合には、年に1回、多くても年に2回程度しか監査に参加する機会がありません。
人事異動などの度に各部署に、ISO 9001の内部監査員、ISO 14001の内部監査員をそれぞれ養成することは、コスト増の要因になるばかりでなく、いつまでも監査のレベルが向上しないという事態を招きかねません。
マネジメントシステムを運用する目的に整合して、マネジメントシステムを運用する組織全体を見て、監査を行う力量を持つ要員に、それぞれのマネジメントシステムの監査手法を習得させることが重要です。
マネジメントシステムの成熟度等によっては、ISO 9001とISO 14001等複数の規格を理解している監査員が監査を行うほうが、監査の有効性も向上し、監査員の育成にかかるコストも軽減できるという結果につながることも多くあります。