ISO 55001 アセットマネジメントシステムの特徴
先日、ISO 55001に基づくアセットマネジメントシステムの導入支援を終えました。規格の発行から日が浅いマネジメントシステムでもあり、お客様、審査機関の方等多くの関係者の方にご協力、情報提供等頂きましたこと、まずは、この場でお礼を申し上げておきたいと思います。
今回は、審査の結果等も踏まえて、ISO 55001に基づくアセットマネジメントシステムの特徴を改めて整理しておきたいと思います。
アセットマネジメントシステムの特徴は、以下の3点に集約されるように思われます。
- マネジメント及び計画の対象とする期間が極めて長期間であること
- 正式なリスクアセスメントが要求されるマネジメントシステムであること
- 情報の管理が求められていること
一つ目の、『マネジメント及び計画の対象となる期間が極めて長期間であること』 については、アセットマネジメントシステムの特徴の一つでもあるSAMP(戦略的アセットマネジメント計画)にもよく現れています。このSAMPは、ISO 55000では、 “組織の目標を、どのようにアセットマネジメントの目標、アセットマネジメント計画を策定するためのアプローチ、及びアセットマネジメントシステムの役割に変換するのかを規定する文書化した情報” と定義されています。 つまりSAMPは、組織の目標に整合してアセットマネジメント目標を設定し、アセットマネジメント計画を作成する枠組みを示す計画と捉えることができます。