ISO運用に係るコストダウンを図りたい (IMSC Weblog)

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ISO運用に係るコストダウンを図りたい

ISOのための作業や書類、会議等が組織の負担になっているケースがあるようです。
『認証を維持するために必要だから』という理由だけで書類を作成してはいないでしょうか?
『一度認証を受けた手順は、そのまま運用しなければ認証に支障が出る可能性がある。』という誤解の基に、 無駄と思われる作業や書類の作成を行っているケースを良く目にします。
ISOのマネジメントシステムでは仕組み(手順)の継続的な改善が求められているにもかかわらず、手順については認証取得時点のまま全く改善されていないという事例です。
一枚一枚の文書の作成には、さほど時間がかからなかったとしても、全ての部署、あるいはほとんど全ての社員が必要のない文書を、毎月/毎日作成していたとするならば、 その負担は組織にとって大きなものになります。
以下のような観点で、組織のマネジメントシステムを見直すことによって、運用のコストダウンが期待出来ます。
* 記録の見直し
* 手順の見直し
* 推進/運営体制の見直し

記録の見直し

その記録から何が分かりますか?
記録は、『要求事項への適合』及び『マネジメントシステムの効果的運用の証拠/達成した成果』を示すために作成されるものです。 その記録に関連する要求事項やその記録が示す運用/成果を再確認することによって記録の必要性を明確にすることが出来ます。
運用の変更等によって既に不要となっているにも関わらず、慣習で作成されてしまっている記録もあるようです。

手順の見直し

その手順(プロセス)を運用した結果何が得られましたか?
組織が運用する手順(プロセス)には、必ず目的があるはずです。その手順(プロセス)の目的に照らして適切な成果が得られていますか?
特に環境マネジメントシステムにおける、著しい環境側面を決定するプロセスや、情報セキュリティマネジメントシステムにおけるリスクアセスメントプロセス等、 毎年膨大な時間をかけて見直しをしているにも関わらず、目的に照らして適切な成果が得られていないケースが多くあるようです。
多くの工数をかけて実施した作業の結果、望ましいアウトプットが得られないならば、その手順には改善の必要がありますし、 多くの工数をかけた結果、自明の結果(分かり切った結果)しか得られないならば、その工数は無駄になっている可能性があります。

推進/運営体制の見直し

ISOのためだけの会議を行っていませんか? マネジメントシステムの成熟の度合いに応じて、推進体制や、会議体等も変化してくるはずです。
推進の責任は、組織の職制に移行され、ISOの運用のために行われる会議等も少なくなってくるはずです。
マネジメントシステムの成熟度や、組織への浸透の度合いに応じた運営体制にすることで、運用に係るコストを削減出来る可能性があります。

認証を受けたマネジメントシステムは、組織の事業活動の達成のために運営されるものです。 借り物のように扱い、そのまま運用することなく、積極的な改善が必要です。
継続的に改善を進めることによって、初めてISOマネジメントシステムは真の効果を発揮することが出来るのです。

「ISO運用に係るコストダウンを図りたい」について

2010年04月05日 22:17に投稿されたエントリーのページです。

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