新しい展開を迎える環境マネジメントシステム (IMSC Weblog)

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新しい展開を迎える環境マネジメントシステム

=ISO 14001規格発行10年を経て=

ISO 14001規格は発行以来10年を経過しました。環境マネジメントは、今国際的に見ても多様化し始めています。
認証登録数が2万件を超えたわが国でも、登録の意味や、システムの運用そのものを見直す動きが目立っています。何年か続けた挙句に登録の辞退に踏み切る組織や、中にはシステムそのものの運用すら中止と言う組織も出てきています。

このような状況を目の当たりにするとき、これまで規格の作成、認定・認証スキーム作り、研修・コンサルティングなどとシステムの普及に尽力してきた私にとっては身を切られる思いが致します。
しかし反省してみますとこれまでのコンサルティングや審査のあり方にも又問題が多かったと思います。もともと組織が自主的に参加する任意な取り組みであったはずの環境マネジメントシステムが、登録一辺倒に走りすぎた嫌いがあります。登録すれば成果がついてくると考えたのです。成果の上がらないことを規格に事よせて効果なしと考える方が居られるのです。

一方地球環境の現状は益々悪化する一方です。エネルギーをめぐる中国の活発な動きに見られる資源の枯渇問題、いまだに最大となる南極のオゾンホール、そして何よりも気になるのは相次ぐ異常気象の問題などです。どれをとっても深刻化しつつありますが、今年のナイロビ会議でも気候変動枠組み条約は何の進展もしませんでした。しかし気候変動の問題も大きな地球変動の一要素に過ぎません。我々はもっと広く地球変動問題を受け止めなければならないのです。

昨年の10月には国連環境計画やISO/TC207(ISO 14000シリーズ規格作成を分担)が参画してフォーラムが開かれました。主要なテーマは“Sustainable Development(持続可能な開発)”です。我々は今こぞって上述のような地球変動を食い止める努力をしなければなりません。立場、立場で様々な取り組みが必要ですが、企業にとっての環境マネジメントシステム実施はSustainable Developmentの第一歩であり、其の継続によって一歩一歩Sustainable Developmentの実現に近付くことが出来ると結論しました。そしてこの努力を怠るものは市場から締め出さねばならないとまで言っています。

せっかく作りあげた環境マネジメントシステムに効果を見出せないでお困りの方、認証・登録に意味を見出せない方、当社に御一報ください。

ともにソリューションを見出して次世代に向けての操業ライセンス取得の努力をしましょう。
当社では “Sustainable Environmental management System (SEMS)” の 実現を目指しています”

(寺田 博)

「新しい展開を迎える環境マネジメントシステム」について

2007年10月03日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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